日本の大企業の「事なかれ主義」が働き改革を遅らせる

多くの日本人は「日本の企業は、世界に誇れる最先端の事をしている」と思われがちですが、少なくとも私が専門である産業用ロボットの世界では違います。

その実態は大企業ほど酷く、ロボットのオペレート方法は20年前の原始的な方法とまったく変っておりません。
この詳細は私が掲載してきた記事の通りです。以外に思われるかも知れませんが、最近は中小企業の方が最新の技術を取り入れています。

実は、前述した弊社が販売している『ロボット用ソフト』のお問い合わせは、殆どが中小企業であり、「生産効率を上げたい」「差別化をしたい」と言われる社長の目は真剣です。

大手企業の弊社へのお問い合わせは、ソフトに対してではなく「(原始的な方法で)ロボットをオペレートする人が足りない。
人を出してくれ」です。
このようなお問い合わせが多々あるので、大企業の『事なかれ主義』を実感します。

大手企業の中でも現場の方々は、『生産効率を上げる高度な技術』に興味を持ち稟議を役員にあげています。

しかし、年配の役員が却下もしくは保留するケースが多いのが現実です。
役員が理解できない最新技術の稟議は却下され、理解できる稟議だけが通るのであれば、その役員の方々の高額の報酬は何の為なのか理解に苦しみます。
接待や改ざんに使っている体力や頭脳を、少しでも生産効率を上げる事に使うべきではないでしょうか。

このような役員は、海外であれば「リスクを怖がる役員はいらない」と首になってしまいます。
また、このような大手企業と比べてロボットでの効率化が進めた企業があったとしても、それはあくまで日本のレベルです。

ソフト等をうまく活用する海外から見たら大幅に遅れている事を認識して、早く手を打たないと働き方改革どころか危機的な状況になるでしょう。

 

今回は以上です。

 

弊社に問い合わせて頂ければ、良いSIの紹介だけでなく
ロボットにまつわる様々な事の相談に乗らせて頂きます。