昨日の続き・・

その理由のひとつが「工数」の問題です。
ハードを動かすにはティーチング(教示作業)が必要です。
ティーチングには、ティーチングペンダントでロボットを実際に動かしながら行う「ティーチングプレイバック」と、パソコン上でティーチングを行う「オフラインティーチング」の2つの方法があります。
加工ではティーチングにかかる工数が圧倒的に多く、よほどの大ロットでない限りは手で加工した方が工数は少なくて済みます。
そのためロボット導入のメリットがなくなってしまいます。

次に「ティーチング技術者を育てる難しさ」があります。
加工曲線は三次元的に複雑な場合が多く、高いティーチング能力が必要です。
そのレベルに達する熟練者を育てるには、最低2年~5年はかかると言われています。

では、ティーチングを外注にお願いすれば良いかというと、例えばティーチングマン2人を5日呼ぶだけで100~150万円はかかり、導入企業にとって大きな負担となります。