ティーチングマンを要請される「あるある」話

また、お金に余裕のある大企業がお金にモノを言わせてティーチングマンを外注することにも効率の問題があります。

先日もこのような事がありました。
私が経営しております富士ロボット㈱にもティーチングマンの要請がよく来ます。

先日、要請があった工場は誰もが知っている自動車メーカーの工場です。
その工場のラインの移転に伴い、数日間で複数のロボットのティーチングを行うという案件です。
よくある話ですが、作業日の2,3週間前に「ティーチングマンが足りないので、何とかならないか」という急募です。

ティーチングマンの予定は平日でも1,2か月前には埋まってしまうので、このように作業日の直前に依頼されますと、経験年数1年もしくは2年くらいのティーチングマンしか残っておりません。
こちらとしては「これだけのスペック(ティーチングマン経験や能力)しかありませんが、よろしいでしょうか?」とメールや見積もりにスペックを記載しました。断られると思ったのですが、「それでも来てほしい」という要望を頂いたので、受注することにいたしました。

しかし、最悪の結果を招く事になりまして、工場のティーチングのリーダーに派遣されたティーチングマンのスペックが正しく伝わっておらず、そのリーダーから「話と違うから、帰ってくれ」とのことでしたので、帰らせる事になってしまいました。
原因としては、その工場のエンドユーザ様との間に入っている商社様がロボットに無知でエンドユーザ様にスペックを伝える事に重要さがわかっていなかったのです。

これはティーチングマンを要請される「あるある」話で、派遣を要請した会社もティーチングマンが足りないまま作業、また派遣した会社も要した時間や費用の損失を被る、という生産性としてはマイナス事態になってしまいます。

 

 

次回に続きます・・

 

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